令和3年12月27日(月)に材料理工学コースが理工学部「サイエンスラボ」3テーマを開催しました。
これらは秋田県立本荘高等学校の数理探究ゼミ(秋田大学連携授業)の一環として、本荘高校の数理探究クラスの1年生12名・2年生8名を対象として企画されました。
参加者の皆さんは、教職員6名(大口教授、棗准教授、後藤講師、福地助教、菅原技術専門員、荒川技術職員)および学生スタッフ9名(博士前期課程2年次 永瀬萌さん、博士前期課程1年次 土田菜摘さん・柳沢柊希さん、4年次 長﨑光希さん・中野貴斗さん・韮澤壮大さん・林部永遠さん・渡辺匠さん、3年次 田宮温さん)による指導を受けながら、大変熱心に取り組んでいました。
① ビスマス結晶の形と色の秘密を探ろう
溶融させたビスマスからの規則的な形状の結晶の作製やその酸化膜の制御による色付けの体験を通じて、ビスマス結晶が独特の形状・色となる原因について材料理工学の観点から学んでいただきました。
実習後のアンケートでは、「ビスマスの色が変わっていくのを見ていてとても面白かった」、「ビスマスがこんなにきれいに色が変わる理由を良く知れたのでよかったです」、「酸化膜の厚さや見る角度など状態によって色が変化するのが面白かったです」などの感想をお寄せいただきました。


溶融ビスマスからの結晶取り出し・陽極酸化による色付けの様子


作製したビスマス結晶の例
② 合金や複合材料の仕組みを体験してみよう
射出成形機を利用した合金を模した構造の作製の様子や合金・複合材料に関する展示物の見学を通じて、身近なところで使用されている合金のミクロ組織や複合材料の特徴について学んでいただきました。

合金・複合材料に関する説明の様子


射出成形・展示物の見学の様子
③ 鋳造による材料加工を体験してみよう
低融点金属と砂型を用いた鋳物の作製を通じて、ものづくりに欠かせない材料の加工方法である鋳造の工程を体験していただきました。
実習後のアンケートでは、「凄く楽しく製作する事ができた」、「思ったよりバリやでこぼこも少なくできました」、「先生方や学生さん方に助けていただきながら楽しく体験することができました」、「あまり知らない分野について知識を深める事ができて良かった」、「実習も講義も大変面白く興味深かったです」などの感想をお寄せいただきました。


砂型作製の様子


作製した鋳物の例